ここが変だよ沖縄方言!標準語と使い方が違いすぎる代表的な表現3選

知る(歴史・文化・習慣)

あなたが旅行で訪れたり、移住してきたなら、沖縄固有の言葉や表現で「うちなーんちゅ (沖縄出身の人)」 と仲良くなれたら嬉しいですよね。

ただ、沖縄の方言はとても独特。一気に覚えるのは大変です。

そこで今回は、身近な標準語と同じ言葉・表現だけど、沖縄県外とは違う意味で使われている代表選手を3つご紹介します。
沖縄県内・県外それぞれの使い方を会話形式で比較しながらご紹介するので、会話のシーンをイメージしながら楽しんでくださいね♪
中でもよく使われる表現3つをピックアップしたので、この記事を読めば、聞いたことがある人は「そう言う意味だったのか!」と理解でき、聞いたことがない人もすぐにうちなーんちゅとのコミュニケーションで実践できますよ。

※注意:言語学者など専門家ではないので、当記事の内容はあくまで「沖縄本島に移住したおきえり (京都府出身) 調べ」、「沖縄出身の彼監修」であることをご了承ください。
沖縄県内・外に関わらず「私の地元は違うよ」などありましたら、コメントいただけると嬉しいです。

「だからね〜」は相槌のようなもの、「だから何?」と聞き返さないで


「だから」と言うのは、日本語の文法で言えば、2つの文や句に因果関係がある順接表現をするときに使用する接続詞です。
と、小難しいことはさておき、要するに「〇〇だから△△」と、〇〇が△△の原因や理由となっていることを表す場合に使いますよね。

会話の一例を挙げると、こんな感じです。

Aさん) 昨日は同窓会で、久しぶりに泡盛飲み過ぎたよ〜。
Bさん) だから、具合悪そうなんだね。

 

ところが、うちなーんちゅがよく言う「だからね〜」は、そもそも接続詞としてではありません。
(※原因や理由を表す時は、沖縄の人も「だから」を使います。)

実際の会話例を見てください。

Aさん) 昨日は楽しすぎて、泡盛飲みすぎたよ〜。
Bさん) だからね〜。

いかがですか?どういう意味合いで使われているか、イメージできたでしょうか?
実は、うちなーんちゅにとってこの「だからね〜」は、相槌のようなもので、特に深い意味はないようなのです。
沖縄県外で同じような会話をするとしたら、こんな感じでしょうか。

Aさん) 昨日は楽しすぎて、日本酒飲みすぎたよ〜。
Dさん) ほんと、そうだよね〜。

まだ使い分けの法則を解明できていないのですが、同様に「だからさ〜」「だからよ〜」と言うこともあるようです。

実際に使う時の重要なポイントは、「だからね」ではなく、「だからね〜」と語尾を伸ばすこと!
これに限らず、うちなーんちゅたちは名前や名詞など、語尾を伸ばしがちなので覚えておくといいですね。(例:○ゴーヤー、✖️ゴーヤ)
深い意味がある表現ではないので、今回の記事でご紹介する3表現の中でも、使いやすい表現だと思います。

さらりと軽いノリで言ってみて、相手の反応を見るのも良いかも知れませんね♪

「しましょうね〜」の主語は「私」、返事は求めていないのよ


県外ではもしかすると「しましょうね〜」という表現自体、普段の会話で使われることは稀かも知れません。
それでも、「一緒に〇〇しましょう」と呼びかけるようなときに使う表現だと、受け取った方が多いのではないでしょうか。
英語に置き換えると「Let’s」や「Shall we〜?」のような表現です。

一例を挙げると、こんな感じでしょうか。

Aさん) 今度の週末はBBQですね。いっぱい食べて、楽しみましょうね〜。
Bさん) そうですね!思いっきり楽しみましょう♪

 

これが沖縄だと、まったく違う意味合いで使われ、しかも頻繁に使われます。
さっそく沖縄での、会話例を見てください。

Aさん) 今週末のBBQは、良いお肉を貰ったので持っていきましょうね〜。
Bさん) じゃぁ、私はビールやお茶とか飲み物を持っていきましょうね〜。

どうでしょう?なんとなく違うことが、伝わったでしょうか?
実は沖縄の人が「しましょうね〜」と言う時は、「一緒に」もしくは「私たちが」という意味合いは含まず、「私 (一人称)」が主語なんです。

先ほどの会話を沖縄県外の人が言うと、こんな感じでしょうか。

Aさん) 今週末のBBQは、良いお肉を貰ったので、我が家がお肉を持っていきますね。
Bさん) じゃぁ、我が家はビールやお茶とか飲み物を持っていきますよ。

しかし、実際にうちなーんちゅが「Let’s」や「Shall we〜?」のようなことを伝える時は、なんと表現するのでしょうね???
これについては今後も、観察・調査を続けて見極めていきたいと思います!

「あんなに?」はお決まり文句、「え?どれ?」とキョロキョロしないで


何度聞いても面白いと思うのが、うちなーんちゅが驚いた時に使う「あんなに?」と言う表現です。
沖縄県外では、「これ・それ・あれ」と順に話し手から遠くなる (距離的・時間的) イメージで、無意識に使い分けていますよね。

これは例をいくつか挙げた方が、断然分かりやすいと思います。

例1) ゴーヤーがたくさんできたから、これお裾分け。(と言って手渡す)
→貰った人) こんなに?!(手が届き、見えるところにある)
例2) ゴーヤーがたくさんできて、玄関の袋にゴーヤー20本入れておいたから貰ってね。
→貰った人)そんなに?!(手が届かず、見えないところにある)

例3) ゴーヤーがたくさんできて、ほら、あそこのトラックに山ほどあるから好きなだけ持っていって。
→貰った人) あんなに?!(手の届かないところにあるが、見えるところにある)

いかがでしょうか?「これ・それ・あれ」の違いは、共感していただけたでしょうか?

では、沖縄の人はどうなのよ?と言うと・・・

実は、上記のどの場合でも「あんなに?」と驚嘆されます。

「こんなに?」「そんなに?」のシーンで「あんなに?」と言われる度に、「どれのこと?」と聞き返したくなっても、そこはぐっと堪えてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
身近な標準語だけど、うちなーんちゅはまったく違う意味で使っている言葉・表現の代表格を3つご紹介しました。
聞いたことのない沖縄方言とは違って、言いずらかったり、聞き取れないこともなく、とっつきやすいのではないかと思います。
本編では文字で表現するのが難しいため割愛しましたが、実はうちなーんちゅのイントネーションも独特なので、それは実際に話しているところをよ〜く聞いてみてくださいね。
こうした沖縄独特の表現を自然に使えるようになって、早く沖縄に溶け込むことができますように。

コメント

  1. Jorge Hiroki Maeda より:

    服をつける
    Tシャツ履く
    とか?になることありますね〜w

  2. 雑多赤雲 より:

    だからよ〜だからね〜
    よく行っていた食事のお店のお母さんがおっしゃってました!
    ふむふむ。
    〜しましょうね
    知識はあったのですが、実際に
    トイレに行きましょうね〜って言われて、ついて行きそうになりました☺
    こんなに あんなに そんなに
    これは記憶に残っていないです。
    むむ 忘れたんかな~

    ちゅら ふらー タッチュウ
    わじわじ ニライカナイ ふりむん
    漫画で覚えた言葉もあります。
    沖縄出身 沖縄を舞台にした漫画紹介とかどうでしょう。

    • おきえり おきえり より:

      トレイに着いて行っちゃいそうになったって!笑〜〜〜
      そうそう漫画は、いい素材になりますよね!
      ちなみになんていう漫画だったか、覚えてたら教えてください♪。
      私が読んだのは、ハイビスカスホテル♡
      なるほど、漫画紹介か〜。

  3. 雑多赤雲 より:

    それではじっさい読んだマンガ
    わたるがぴゅん!なかいま強先生
    沖縄出身の中学生が主人公の野球漫画です。

    うふそー一族 座間味先生
    ほんわか一族の話でネットで読めます

    腸よ鼻よ 島袋全優先生
    先生本人が難病と戦う話(ざっくり)なんですが、明るくギャグにされて漫画にされてます。ネットで読めます

    全話読んではいないのですが、
    沖縄で好きになった子が方言過ぎてツラすぎる 空えぐみ先生
    好きな子の方言がわからない主人公と通訳してくれる女のコが出ます

    南風原カーリングストーン
    なかいま強先生
    所々方言が出てます
    小学館のサイトで試し読みありました。

    まだまだありますが、沖縄漫画も大好ですね😊

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