みなさんは、年末年始の恒例行事ってありますか?年末は忘年会に年賀状書き、大掃除、食品の買い出し、お節の準備など、慌ただしく過ごして、年が明けてお正月をのんびり過ごす方が多いかもしれませんね。
沖縄の年末年始の過ごし方はというと、忘年会や大掃除、親戚家族が集まるなど、本州と共通しているようです。
ただ、食べるものが全く違います。本州で当たり前の年越し蕎麦も、お正月のお節やお雑煮も、沖縄県民の多くは食べる習慣がないそうです。びっくりですよね。それなら、沖縄では年末年始に何を食べるの?!ということで、今回は沖縄で年末年始に食べられるお料理をご紹介したいと思います。
年越しは沖縄そばで!
沖縄では年越しに、日本蕎麦ではなく沖縄そばを食べます。沖縄そばと一言で言っても、地方によって縮れ麺、平麺、丸麺など麺からして違いがあって、年末になると拡張されたスーパーの生麺売り場には、たくさんの種類の沖縄そばが並び、みなさんお好みの沖縄そばを買っているようです。(沖縄そばの種類はこちらの記事でも紹介しているのでぜひ)
ちなみに、本州ではよく見かけていた一食ずつ入った蕎麦の生麺や蕎麦つゆは、一切見当たりませんでした。日本蕎麦をお探しの場合は、乾麺コーナーへどうぞ!
沖縄でお正月の定番料理 ①じゅーしぃ
沖縄ではお節やお雑煮を食べる習慣がありません。だからと言って、お正月に食べられる定番のお料理がない訳でもありません。お正月に食べられる定番料理の一つ目は、じゅーしぃと呼ばれる豚のお出汁で炊く炊き込みご飯です。具材はご家庭やお店によって様々で、鶏肉じゅーしぃ・イカ墨じゅーしぃ・フーチバー(よもぎ)じゅーしぃと種類も色々ありますが、良く入っている具材は豚肉・ひじき・人参のイメージです。
沖縄そば屋さんでじゅーしぃとセットで頼む人も多く、普段からよく食べますが、特にお盆や冬至などの行事ごとでは欠かせないお料理です。
うちではいつもじゅーしぃの素を使ってお手軽に炊いています。簡単ですがほんっとに美味しいので、じゅーしぃの素はお土産にもおすすめです!
沖縄でお正月の定番料理 ②中味汁
お正月定番料理の二つ目は、中味汁!中味というのは中身=豚のホルモンのこと。これと、しいたけ・こんにゃくなどが入ったお吸い物が中味汁です。ネーミングが直球なのが良い。
うちは画像のパウチタイプ(温めるだけ)を買いました。ホルモンは丁寧に下処理がされていて、臭みはないんですが、独特の風味を私は感じるので、すりおろし生姜を入れて食べます。
X(旧Twitter)で沖縄のお正月料理に関連するポストをしたところ、沖縄出身の方々から「正月は中味汁がないと!」と熱いコメントが多く、お正月の風物詩として代表的な食べ物なのだなと感じました。
沖縄でお正月の定番料理 ③クーブイリチー
三つ目は、クーブイリチーと言って、「クーブ」は昆布、「イリチー」は炒めなので、昆布炒め。画像では右上のが私が作ったクーブイリチーです。刻んだ昆布を切り干し大根・こんにゃく・豚肉などと一緒に炒め、しょうゆ・酒・みりん・出汁で味付けするお料理で常備菜としても万能なので普段から食べますが、そういうこともあってお正月料理として定番キャストになっているのかも知れませんね。
沖縄でお正月の定番料理 ④三昧肉
四つ目は、三昧肉と呼ばれる、豚のバラ肉を泡盛・砂糖・しょうゆで煮込んだもの。よく沖縄そばのトッピングとして乗っている、ラーメンで言うところのチャーシュー的なあれです。沖縄のスーパーでは、普段からお肉コーナーに豚バラの塊が売られていて、移住して間もない頃は、こんなでっかい塊肉を誰が買うんだ?!と思っていましたが、みなさんご家庭で好みの味付けで作られるようですね。
まとめ
さて、今回は沖縄で年末、そしてお正月に食べられる定番のお料理をご紹介しました。地域によって具が異なる、お吸い物派と味噌派が分かれるなど、お雑煮論争はよく耳にしますが、そもそもお節もお雑煮も食べない地域があるなんて、ちょっとビックリではありませんか?年越しそばは、当たり前に沖縄そばだなんて。(沖縄そば好きとしては、嬉しい限りです)
沖縄のお正月料理は、お正月にしか食べないものというより、普段から食べる料理が多いようですね。今回は紹介しなかったのですが、たくさんの親戚家族が集まる行事ごとでよく登場するらしいオードブルやケンタッキーというのも忘れてはいけない食べ物のようです。機会があれば、沖縄の「オードブル」も紹介してみたいですね。
それでは、今回はこの辺で。
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