沖縄の思わずツッコミたくなる読めない地名8選

知る(歴史・文化・習慣)

各地には必ずと言っていいほど、難読地名があるものですよね。地元の人は慣れてしまって、それが普段使う漢字の読み方でないということも忘れていて、外から訪れた人に指摘されて気づいた!という経験のある方も多いのではないでしょうか?

かくいう私の生まれ育った地域には「一口(いもあらい)-京都府」、「巨椋(おぐら)-京都府」と古くからの地名が残っていたし、電車通学をする学生になって行動範囲が広がると「先斗町(ぽんとちょう)-京都府」、「枚方(ひらかた)-大阪府」、「交野(かたの)-大阪府」などなど、挙げればきりがありません。

そこで今回は、私が移住者目線で見つけた沖縄本島の難しくて絶対読めない、つっこみたくなる地名8選を(私の独断と偏見です。悪しからず)お届けします!

上の大海原の画像が、どこかわかるかな?ヒントは「難読地名と岬」です。答え合わせは「まとめ」で!

 

南風原(はえばる)

南風原は、那覇の東隣の町名で「はえばる」と読みます。これだけだと「ああ、そうですか」なんですが、ツッコミどころがあるんです。
沖縄の言葉で「パイカジ」って聞いたことありませんか?パイカジは石垣島などがある八重山地方の言葉で、「南風」と書き、文字通り南から吹く風のこと。
同じ沖縄県でも地方が違えば読み方も違うだろうというのは、ごもっとも!南風原に南風。どちらにしても辞典に載っている読みでは、読めませんよね。
※(訂正)読者様から教えてもらって知りました。「南風」と書いて「はえ」、「東風」と書いて「こち」と読み、詩歌などで使われる語句で、沖縄特有のものではありませんでした!

 

阿波根(あはごん)


阿波根は糸満市の地名としてだけでなく、苗字でもあります。読めそうな気もしますが、難しくしているのはのは「ごん」と濁るところですよね。
阿波根に似ている地名(人名)では、「比屋根(ひやごん)-沖縄市」。似ているけれど「手登根(てどこん)-南城市」と「こん」が濁らない場合も。
そして、何よりツッコミを入れたくなったのは、「根差部(ねさぶ)」。「ごん」でも「こん」でも、ないんかーい!

 

謝苅(じゃあがる)


謝苅は、北谷町にある地名です。この地名を聞くたびに、脳裏をよぎるのは動きが素早い肉食系動物・・・(ジャッカルに対する個人的なイメージ)。謝も苅も、難しいですよね!?
謝苅に似たところでは、那覇市の「銘苅(めかる)」という地名があります。「謝」を「じゃ」と読むという共通点があるところでは、「安謝(あじゃ)-那覇市」、「古謝(こじゃ)-沖縄市」なんかもあります。
銘苅も安謝も、謝苅の後に見るとなんだか簡単に読める気がしてしまうんですけど〜! 感覚が麻痺してきているのでしょうか。

 

仲村渠(なかんだかり)

これは絶対読めないでしょう?!仲村渠は南城市などに地名として存在するのですが、私が最初に知ったのは苗字として。二度見どころか、三度見したほど驚きました。もう、どの漢字がどの読みなのか、「なか」の後、徐々にあやふやになっていく・・・。
ちなみに「渠」は、音読みで「キョ」、訓読みだと「みぞ」と読むそうで、人工の水路という意味があるようですね。そういえば、ブラタモリで道路で蓋をされた川のことを「暗渠(あんきょ)」と呼んでた!

 

保栄茂(びん)

保栄茂は豊見城市にある地名ですが、「保栄茂さん」という苗字の方もいらっしゃいます。もはや、漢字の字数と読み仮名の字数が合ってないので当て字・・・?にしたって文字数よ!
沖縄に移住して約3年、保栄茂の読みも余裕で言えるようになった頃、保栄茂と書いて「ほえもさん」のご登場に、どれだけ「それ、ありなんっ?!」とツッコミを入れたかはご想像にお任せします。

 

平安名(へんな)

平安名はうるま市にある地名なのですが、私が最初に知ったのは苗字として。以前の職場で「へんなさん、へんなさん」と電話口に話しかけているのを聞いて、「え、まさか苗字なの?!」と驚いたものです。
この「平」の読みが近い地名は、他にも「平敷屋(へしきや)-うるま市」や「平安座(へんざ)-うるま市」があります。
それなのに、「平安病院前」バス停は、「ひらやすびょういんまえ」なんですよ〜。「へん」でもないし、「へいあん」でもないの?!うそ〜ん。

 

勢理客(じっちゃく)


勢理客は浦添市にある地名です。私はまだお会いしたことはないですが、「勢理客さん」という苗字の方も少ないですがいらっしゃるみたいですね。勢理客は、我が家から那覇に向かう途中に「勢理客」というバス停があることもあって、全く違和感はなくなりました。
それなのに、今帰仁(なきじん)村へ行ってみると、そこには「勢理客」と書いて「せりきゃく」という地名が・・・

 

為又(びいまた)


為又は、名護市にある地名です。最初に「為又」を聞いた時は音だけだったので、てっきりアメリカ統治時代の名残でB〜なのだろうと思いましたが、漢字と知ってどれだけ驚いたか!
廃藩置県で沖縄県となり、もともとの地域の呼び名を漢字に当てはめる際に勘違いがあったそうで、このような難読地名になったとか・・・。

 

まとめ


いかがでしたでしょうか?今回は沖縄の難読地名をライトな感じでご紹介しました。思わず私のツッコミに共感したくなるような、記憶に残る地名はありましたか?

沖縄には、紹介しきれないくらい難読地名があって、これからも読めない地名に遭遇するのだろうと思います。ぜひ、沖縄に旅行に来て遭遇したビックリ沖縄難読地名があったら、教えてくださいね。

そうそう、最初に出したクイズの答え合わせをしなくては。あの大海原は、沖縄本島最南端の岬「喜屋武(きゃん)岬」でした!これもなかなか読めない難しい地名ですよねぇ。でもね、私は見たんです、「喜屋武 KIYATAKE」と書かれた表札を!

それでは今回はこの辺で。

 

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